総会特別講演報告「ラグビーナショナルチームのAT活動」

広島大学大学院医歯薬研究科 博士課程前期  事柴壮武

 この度、広島県トレーナー協会定期総会が平成24年5月19日(土)に浜脇整形外科病院で開催され、参加させて頂きました。
 今回、特別講演として原 賢二先生にご講演いただきました。原先生は久留米大学にてアスレティックトレーナー教育に携わりつつ、自身のトレーナー活動、研究活動を行っております。元ラグビーナショナルチームトレーナーで、昨年度まで5年間ナショナルチームで活動されました。
 今日は「ラグビーナショナルチームのAT活動」についてご講演していただきました。実際にナショナルチームに帯同されていたということで、この経験を元に、現場での活動場面の写真を交えながらたいへん丁寧にわかりやすく講演いただき、今後私自身がトレーナー活動を行ううえで、とても興味深くお聞きすることができました。ナショナルチームは多くの専門家が集まるコンバインドチームということで、所属チームとの関係性が大切であるとおっしゃっており、ナショナルチームのトレーナーならではのたいへんさを感じました。また、チームドクターは整形外科医1名だったため、選手の内科的なチェックについてはトレーナーも確実に行える必要があったということでした。今回の活動報告で特に印象に残ったのは、風邪予防として、遠征の飛行機の中は必ずマスク着用やトレーニング後のうがいと、常に選手の健康管理を第一に考えていたことでした。これらはスタッフに対しても実行され、スタッフの健康管理にも注意されており、チーム全体としての意識の高さを感じました。さらに、チームのスローガンとして「世界最高のフィットネス」をかかげ、
その取り組みとしてGPSを用いて選手の運動量の把握や、クールダウンとしてアイスバスやプール浴などを行い、なるべく次の日に疲労を残さない工夫がなされていました。アイスバスの効果については私も気になるところであり、この講演は有意義でした。
 最後になりましたが、ゲーム前に選手とともにスタッフが肩を組んでいる写真が印象的であり、チームとして闘っている姿には感慨深いものがありました。世界の舞台で活躍された原先生のご講演は、今後の自分のトレーナー活動に大きな刺激となりました。今回、貴重な経験を解り易くご講演下さった原先生には心より感謝申し上げます。

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