中四国学生アメリカンフットボール2017

秋季リーグ戦活動報告

竹内拓哉、小宮 諒 ( 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 )


 

【中四国学生アメリカンフットボールリーグ概要】
・一部リーグ:4チーム、二部リーグ:4チーム
・大会期間:9月2日 ~ 11月12日
・試合数:18試合 ( 一部リーグ:10試合、二部リーグ:7試合、一部二部入れ替え戦:1試合 )
・試合会場:広島広域公園


学生アメリカンフットボールの公式戦では、1試合につき医師が1人以上つくことが定められています。さらに中四国リーグでは独自に、医師とトレーナーからなる「メディカル協力者の会」を組織し、公式戦に際しては医師だけでなく、各チームに1人以上のトレーナーを配置しています。今シーズンは21人のトレーナーが参加いたしました。試合開始前には医師、トレーナー、チームマネージャーを交えてミーティングを行い、各チームの負傷者の状況や救急搬送時の手順を確認し、安全管理に務めました。試合中のトレーナーの主な役割は負傷者発生時に医師の指示に従い、アイシングやテーピング、ストレッチングなどの処置を行うことでした。私が帯同した試合でも、下腿の筋痙攣や、足関節捻挫の発生があり、ストレッチングやテーピングといった処置を行いました。
 アメリカンフットボールでは、試合中に負傷者が発生し審判によって「レフリータイムアウト」が取られた場合、その発生状況や診断、処置などをチームマネージャーが所定の用紙( 図1 )に記録し連盟に提出します。中四国リーグでは例年、打撲や筋痙攣の発生が多く、特に試合後半での発生が多い傾向にあります。今シーズンも同様に第3、4クウォーターでの外傷発生が多く見られました。この原因として、関西や関東リーグと比べて、選手の人数が少なく、ほとんどの選手がオフェンス、ディフェンスの両面に出場していることが考えられます。また、人数が少ないがゆえにアメリカンフットボール経験の浅い下級生の出場が多いことも関係すると考えられます。体力、タックルなどの技術が不十分な選手も多いため、筋痙攣や打撲の発生が多くなり、特に後半で増加するのではないかと考えられます。
 今シーズンは16試合を消化し、現在のところ、頚椎損傷や重度の脳振盪といった重大事故は起きておりません。中四国リーグではオフシーズンに、選手、マネージャーに対して安全対策に関する研修を受講することが義務付けられており、その効果が見られたのかもしれません。来シーズン以降も、重大事故無く、選手が安全にリーグ戦を戦えるよう、協力していきたいと思います。

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